予防接種

当院での予防接種について

当院での予防接種について当院では、成人向けのインフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチン・その他任意予防接種である風疹ワクチンなどの接種を行っております。接種時には、来院前に検温をしておいてくださると、接種がスムーズです。また、自費ワクチンをご予約の場合、予約後に発注します。万が一、キャンセルされる場合もお支払いいただくことになりますのでご了承ください。
予防接種をご希望の方は、どうぞお気軽にご相談ください。

予防接種とは

感染症の原因であるウイルスや細菌の病原体から生成されたワクチンを予め接種することで病原性を低下させる、或いは無毒化していきます。
体内には抗体ができるので、感染症にかかりにくくなり、万が一かかったとしても重症化を防ぐことができます。
抗体とは、体内に侵入した病原体と結びついて、体外除去する役割を担うたんぱく分子となります。

予防接種に関するご注意

予防接種ご希望の方は、どうぞ直接ご来院ください。
ただし、自費ワクチンを接種希望の方は、事前にご予約ください。なお、接種は事前に予診票をお読みいただき、ワクチン接種についての内容をご理解の上、接種してください。

予防接種を受けられない方/受ける際に注意が必要な方

  • 熱がある(37.5℃以上)
  • 重症の急性疾患が起きている
  • 心臓病・血液疾患・腎臓病・肝臓病などの治療を行っている
  • これまでの予防接種後2日以内に発熱や発疹・じんましんなどアレルギー症状が出たことがある
  • 鶏卵・安定剤などのワクチン含有成分に対するアレルギーがある
  • これまでに痙攣を起こしたことがある
  • 過去に免疫不全と診断された、または先天性免疫不全の血縁者がいるなど

上記に当てはまる方や、接種に心配や不安があって判断できない方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。

予防接種後の注意点

接種後は、何かあっても医師とすぐに連絡取り合えるように、10分程はそのまま当院に滞在するか、すぐに戻れる場所に居るようにしてください。
また、接種部位に何らかの異常反応や体調不良が起こった場合は、速やかに医師に連絡してください。特に、接種後24時間以内では、体調変化が起こる可能性が高いため、飲酒や過度の運動は控えてください。
また、接種患部は清潔な状態を維持してください。

インフルエンザワクチン

インフルエンザとは

インフルエンザウイルスに感染することで、風邪に似たような全身症状が起こります。
主に、38℃以上の発熱・関節痛・頭痛・筋肉痛・寒気・鼻水・喉の痛み・咳症状が現れます。特に、お子さんや高齢の方は重症化することがあるため、注意が必要です。
お子さんの場合、中耳炎を併発することがあるほか、急性脳炎や痙攣が起こる恐れがあります。
また、免疫力が低下している高齢の方では、肺炎を併発することがあります。

毎年の接種で予防

インフルエンザウイルスは、毎年少しずつ変質し、タイプが異なるウイルスが流行する感染症です。インフルエンザウイルスの様々なタイプに対応するには、毎年予防接種を受ける必要があります。

インフルエンザワクチンの接種時期

特に、有効とされるインフルエンザワクチンの接種時期は、インフルエンザが流行する前の時期です。接種からワクチン効果が現れるまでに2週間程かかります。
また、効果が持続するのは約5カ月であることから、インフルエンザが流行する前の10月~翌年3月頃とされます。

料金

インフルエンザ  3,500円(税込)
※2回目3,000円

肺炎球菌ワクチン

肺炎とは

肺がウイルスや細菌に感染して、炎症を起こしている状態が肺炎です。
抵抗力や免疫力が低下している際に感染しやすい特徴があります。主に、加齢やストレス・何らかの疾患が原因となります。
日本人の死亡原因は、がんや心臓病に続いて第3位を占めています。
特に、高齢の方には多く、また慢性疾患がある方は注意が必要です。

肺炎球菌ワクチンの接種で予防

肺炎の原因とされる菌で最も多いのが、肺炎球菌です。
成人の肺炎における約20~40%は肺炎球菌によるものとされます。肺炎球菌による肺炎や感染症を予防、または重症化を防ぐ大きな役割があるのが、肺炎球菌ワクチンです。
ただし、完全に肺炎を予防できるわけではないため、ワクチン接種をしても肺炎に感染しないようご自身でも十分気を付ける必要があります。

成人用肺炎球菌ワクチンの接種をおすすめしたい方

成人用肺炎球菌ワクチンの接種を推奨される方は、以下の通りです。
(日本呼吸器学会「成人市中肺炎診療ガイドライン」「医療・介護関連肺炎診療ガイドライン」)

①65歳以上

  • 慢性疾患の持病がある
  • 特に、COPDなど呼吸器疾患・慢性心不全・肝炎・肝硬変など慢性肝疾患などを患っている
  • 養護老人ホームや長期療養施設に住んでいる
  • 免疫抑制療法や疾患によって、感染症にかかりやすい
  • 脾臓摘出などを行い、脾臓機能不全のある方

②高齢者を対象にした定期接種になっています

平成26年より、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンは、定期接種となりました。患者様の生年月日によって、定期接種対象が異なります。
また、対象期間内で接種すれば、公費助成を受けることができます。

③接種間隔は5年

肺炎球菌ワクチンの接種間隔は、5年以上とされます。再接種をご希望の場合は、ご注意ください。
また、接種後に倦怠感や発熱などの体調不良が起こりましたら、速やかに医師に連絡ください。
接種した患部には、発赤や腫れ・熱感・痛みが生じることがありますが、特に問題はなく数日経てば治まります。
これらの症状が長引く場合は、速やかにご相談ください。

料金

肺炎球菌    8,500円(税込)

帯状疱疹ワクチン

50歳以上で水痘にかかったことがある方が対象となり、帯状疱疹ワクチンを接種できます。

  乾燥弱毒生水痘ワクチン
ワクチンの種類 生ワクチン
予防効果 約50~60%
接種回数 1回
持続期間 約5年
副作用 接種部位の痛み・腫れ
料金 8,500円(税込)
長所 1度の接種で済む・安価
短所 持続が短い
免疫低下者には生ワクチンは打てない

帯状疱疹ワクチンは、ご予約を受けてから取り寄せるため、それ以降のキャンセルはできません。予約後に打たなくなった場合も、実費がかかりますのでご了承ください。

インフルエンザワクチンとの併用接種

肺炎予防を高めるために、インフルエンザワクチン接種と併用接種することをお勧めしております。

接種できない方

  • 悪性腫瘍・HIV感染などの免疫異常疾患のある方
  • 抑制剤による治療を行っている方

麻しん・風しん2種混合(MR)

麻しん(はしか)・風しんを予防するために接種するワクチンです。
このワクチンを接種することで、麻しん・風しんに対する抗体が体内で作られ、感染リスクの少ない身体を得ることができます。 麻しん・風しんは、成人が発症すると症状が重くなりやすい感染症です。
特に、妊娠初期の方が風しんに感染してしまうと、「先天性風しん症候群」を発症した赤ちゃんが生まれてきてしまうリスクが高くなります。
成人の方でもぜひ、接種を受けましょう。

接種対象

通常のスケジュールでは、生後12か月~24か月未満に第1期の、5歳~7歳未満で第2期の接種を行います。
この期間内でしたら、無料でワクチンを受けることができます。期間外に受ける場合は自費診療の扱いとなってしまいます。 成人の方で、MRワクチンを接種したことがない方、1回しか接種を受けていない方、風しんHI抗体が陰性(32倍未満/HI法)だった方は特に、MRワクチンの接種を推奨しています。

ただし、現在妊娠中の方、妊娠の可能性がある方は、予防接種を受けることができません。風しんワクチン接種後は、少なくとも2か月避妊する必要があります。

当院は〇月〇日現在、協力医療機関登録申請中のため、助成をお受けいただくことができません。登録されましたら、当院のホームページなどでご報告します。

料金

MR(麻しん風しん混合) 9,500円(税込)    

B型肝炎ワクチン

B型肝炎ワクチンB型肝炎とは、感染者の血液や体液を介して感染してしまう疾患です。多くの場合は症状が一時的に続くだけで、ウイルス自体は鎮静します。
しかし、中にはウイルスがきちんと鎮静されず、症状が長引いてしまうケースもあります(慢性肝炎)。また、慢性肝炎から肝硬変を発症し、肝臓がんへ移行してしまうことも少なくありません。
もちろん、B型の慢性肝炎を治す薬はあります。しかし、慢性肝炎は治るまで時間がかかるため、精神的・肉体的・経済的負担が大きくなってしまいます。
そうならないためには、ワクチンなどで前もって予防する必要があります。 B型肝炎の感染経路としては、性行為や医療現場での針刺し、母子感染などが挙げられます。この中でも特に多いのが、性行為からくる感染です。
特に、パートナーがB型肝炎ウイルスに感染している場合や、男性同士との性行為を行っている場合は、コンドームの着用だけでは十分と言えません。
ぜひ、ワクチンを接種することも推奨します。 その他にも、針刺し事故のリスクがある医療・介護従事者、体液曝露(たいえきばくろ)のリスクがある消防士・救命救急士の方にも、摂取を推奨しています。
血液感染のリスクがある方やインスリン治療を受けている方、透析患者の方、透析を検討している慢性腎不全の方も、ぜひワクチンは接種しておきましょう。
特に、国内における透析患者様のB型肝炎ウイルスの生涯感染リスクは、約30%もあると言われています。またB型肝炎ワクチンは、接種が終わるまでに半年ほど要します。
将来的に透析・インスリンを受けようか検討されている方はぜひ、接種を受けるスケジュールを早めに確保しておきましょう。B型肝炎への免疫があるかどうかにつきましては、血液検査で調べられますので、不安な方は当院までお気軽にご相談ください。

成人の方がB型肝炎ワクチンを接種する場合、基本的には「初回」と「1か月後」「6か月後」の3回接種で行われます。
B型肝炎ワクチンの添付文書には「1回目の接種から139日以上空けたら3回目の接種が受けられる」と記載されていますが、ワクチンの効果の持続性を考えると、20週~24週に接種を受けることを推奨します。
接種によって得た免疫は少なくとも、15年間持続すると言われています。20代までに接種を受けた場合でも、高い効果に期待できます。しかし、B型ワクチンの効果は年とともに下がってしまいます。
3回目の接種が終わってから1~2か月後に、抗体検査を行った結果、「陰性」が出た方には追加接種を行うことも可能です。「陽性」が出た場合、追加接種は不要です。

料金

B型肝炎            6,500円(税込)
※3回接種する必要があります。

子宮頸がんワクチン

子宮頸がんワクチン子宮頸がんとは、数年~数10年の長い期間にわたって、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma Virus)に感染することで発症する疾患です。
海外や日本で実施された調査によりますと「子宮頸がんの前がん病変の予防には、HPVワクチンの接種が有効だ」と報告されています。また、接種が普及されている一部の国の調査では、子宮頸がんそのものを予防するのにも有効だと言われています。
平成25年(2013年)6月14日には「積極的な接種勧奨を一時的に控えるように」といった内容の勧告が厚生労働省から出ていました。しかし、その後に改めて検証した結果、2021年(令和3年)11月26日には「一時的な積極的勧奨の差し控え」が廃止されるようになり、HPVワクチンは二種混合ワクチンなどと同じく、通常の定期接種として定められるようになりました。
そのため2022年(令和4年)の4月から、各ご家庭に予診票が郵送されます。 日本国内で使われているワクチンは主に三種類あり、2価「サーバリックス」(GSK)と4価「ガーダシル」(MSD)、9価「シルガード9」(MSD)があります。
サーバリックスとガーダシルは定期接種で使用されるワクチンですので、無料で受けることが可能です。シルガードは任意接種のため、自費診療の扱いとなります。
どのワクチンも、初めての性行為を行う前に受けると、より予防効果が発揮されます。 サーバリックスとガーダシルは両方とも、約70%の子宮頸がんを予防する効果があり、その効果も20年ほど続くと言われています。
シルガード9は、約90%の子宮頸がんを予防する効果があるとされています。 費用は高くなってしまいますが、効果が高いシルガード9も当院で接種できるようただいま準備しています。  
ワクチンの詳細につきましては、厚生労働省のホームページにてご確認ください。

料金

HPV      20,000円(税込)
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